2012年5月19日土曜日

sometimes you just fall in love with people, and that's what happened

今日は最高に疲れた。 電車の中で死人みたいな顔だったと思う。

以下は、以前書いたまま放置していた記事。






とてつもなくどうでもいい話
 - I fell in love with her... -

 つい最近、クラムニクとアロニアンの対局があった。 アロニアンについて調べていると、むなしくなるような馬鹿らしくなるような話があった。

 アロニアンは現在ある女性IMと結婚している。 しかし、彼女と結婚する前にこんなことがあったようだ。

 イギリスのGM Gormallyもまた、その女性IMのことが好きだった。 ある大会の後、彼はアロニアンが彼女とサルサを踊っているのを発見した。 彼はそれが許せなかった。なぜなら彼は彼女を愛していたからだ(もちろん片思い)。俺のArianneに触るな!怒りに任せてアロニアンの顔面に一発。
 結局、そのニュースは知れ渡ってしまい、彼はチェスを事実上引退した。GMというタイトルを取得したにも関わらず。

なんともアレな話である。写真を見るとすごく真面目そうな男だし、彼なりに純情に恋していたんだろう(そんな年じゃないけど)。 馬鹿というか阿呆というか、全く同情はできないが、こういう無駄なところで無駄に瞬発力があるタイプはストーカーになりそうだ。恋愛経験もなさそうだ。まあ、それはどうでもいいか。

 とはいえ、現代ではインターネットがあるから世知辛い世の中になったとは思う。なにせ、彼の名前をwikipediaで参照すると、wikipediaの本文においてもこの事件について述べられている。もちろん、彼のむなしい悲痛の叫びは、wikipediaの冷たい散文調からは聞こえない(聞きたくもないけど)。
 そして、Gormally = アホ、というレッテルは一生消えない。 よりによってチェスのコミュニティは狭そうだから、いかにも小心者そうなこの男には耐えられないだろう。 仮にチェス界に残っても、意地の悪そうなイギリス人チェスプレイヤーたちのひそひそ話の格好の餌食になるだけだろう。



((Dr.John Nunnがあのファービーのようなギョロ目でヒヒヒと笑っているのを想像したら笑えた



John Nunn大先生。15歳でオックスフォード大学を1530年以来の最年少で入学したという天才。数学者でもある。当然チェスも超強い。 ルーク・ポーン・エンディングをポーンの数1~8個の場合全てについて検討した本を出すほどのパラノイアレベルの完璧主義者。髪型だけピアニストのゾルタン・コチシュに似ている。))


 インターネットの情報を完全に消すことは不可能だし、結果、こんなしょうもない事件で彼は一生負い目を感じなければならない。 それどころか全てを失った。 東大教授が痴漢をして捕まって辞職したという話が以前あったが、もっとしょうもない話で人生かけて積み上げたものを失ったわけである。

なんとも哀れな男である。



(ちなみに、Gormallyのインタビューも一応存在する。言っていることを読むと、こういうタイプって言うこと同じだなあと思う。インタビューの最後のニ行はむなしい。)

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