2012年5月6日日曜日

レーティングとチーター

1.高レーティングの信憑性
レーティングは、プレイヤ-総数の中で相対的に決まる値であるため、チェスサイトによってレーティングの基準がかなり異なる。Chess.comのStandardのレーティングを見ていると次の特徴に気づいた。レーティング2000を越したあたりから、うさんくさいプレイヤーしかいないということだ。1900以上でも十分怪しい。勝率90%なんていうありえない人が多い。また、試合数が一桁という人も非常に多い。こうなると、ある程度のレーティング以上になると、もはやレーティングの意味がなくなっているように思える。

大学受験の偏差値と同じかもしれない。レベルの低い模試だと、偏差値75以上とかになるともはや基準値としての意味がなくなるように。 したがって、Chess.comのStandardにおいては、まともにレーティングが算定されるのは、1900後半ぐらいまでと推測する。(Online chessやBlitzは、Standardに比べれば、比較的信憑性は高そうだけれど)
その点、レーティングが高いレベルにおいてもある程度信ぴょう性を保っているのはICCだろう。ICCは、Blitzだとレーティングが3000を超すなど異常高騰しているという面は確かにあるが(ナカムラヒカルの歴代最高記録は3750)、いつもIMやGMが対戦しているため、上にいっても数値はまだ意味をもっていると思われる。 特に、Standardは比較的信憑性が高いのではないか。
 ちなみに、Dan Heismanは目安として、ICC Standardのレーティング-150がUSCF/FIDEレーティングに相当するとしている。

2.チート対策
また、ICCはチーター対策が一番講じられているように思える。 チーター捕獲方法は公開されていない。しかし、この記事なんかを読むと(要約すれば、ICCでプレイ中にFritzを別目的で使っていたら、ICCスタッフからチートするなという警告文が来たという文章)、ICCは他に起動しているソフトも監視している可能性が高そうだ。実際、もし仮に、この記事の話が本当で、かつ、起動ソフトの監視まで行なっているとするならば、かなりの成功率でチーターを捕獲できるだろう。したがって、ICC自身がヘルプにおいて自信満々に述べているように、ICCはチーターの数が他のサイトより遥かに少なそうだ。

 そう考えると、強い人にとってはICCでプレイするのが一番なのだろう(上に行けば、マスタ-ともプレイできる)。 また、絶対にチーターに遭遇したくないなんて思う人はICCの方が良いのかもしれない。

0 件のコメント:

コメントを投稿